ここではChromebookに興味がある方や、これからの導入を考えている方の一助(おこがましことながら)となればと思い、Chromebookについての私の拙い経験や使用感、メリット・デメリットなどについて具体的にお伝えしたいと思っています。
特に田舎では実機を目にすることが稀なデバイスだと思いますので、当然使い心地を試すことが出来ません。参考までにお読み頂けると幸いです。
もちろんどういう環境下でどのようにChromebookを使うのかによっては、違った評価あるいは結果にはなると思いますので、あくまでも私個人の感想としてご理解下さい。
Chromebookとは
Chromebook(クロームブック)については、色々なブロガーや専門家の方達が様々に語っていると思うので、ここでは詳しくは述べません。
要するに、Googleが開発しているオペレーティングシステム「Google Chrome OS」を搭載しているノートパソコンのシリーズです。いわばChromeブラウザのみが動作するノートPCと考えれば概ねあっていると思います。
メリット
高速起動、軽快な動作
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電源を投入してから起動するまでの時間は(機種にもよりますが)、7〜12秒ほどと極めて高速で軽快に動きます。
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万全のセキュリティー
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またセキュリティー面でも強固で、セキュリティーアプリの類は不要ですし、データーは Google が用意するネット上のオンラインストレージ(Google ドライブ)等に保存されるため、本体に大きなストレージを必要としない、という面と、盗難に遭ったり破壊されたりしても、新しい Chromebook に自動的にデータを復元できるという利点もあります。
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また再セットアップや別のマシンを買った時も、Googleのアカウントとパスワードを入力するだけで済んでしまう、という簡便さもあります。
比較的安価
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省力なCPU、小さなメモリとストレージで済みますので、比較的安価なマシンが多いです。とりあえずそこそこ動けば良い、というのなら、3万円〜4万円のものでも十分な動作感が得られると思います。
ただ、近頃ではGoogleのPixelbook(後述します)のような高価なマシンもありますので、一概には言えませんが…。
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ただ一般的なラップトップやデスクトップPCよりストレージ容量は極めて小さく、市販されているものでは16GBや32GBのものが多いです。
私の場合は、ライトな用途に使うことが多く、ネットで調べ物や動画視聴、ブログの執筆、オフィスアプリの使用、などで、常日頃手軽にタブレット感覚で使っています。
タブレットより簡便で使いやすい
ちなみに私が今、所有しているChromebookはAsus Chromebook Flip C302CAという機種で、CPU Core m3/RAM 8GB/ストレージ 32GBという、下に引用したものとはRAMとストレージが逆になっている、ちょっと変則的な構成のものでした。これはAmazonでたまたま見つけて、値段が同じでRAMの容量が大きかったのでついポチってしまいました。
その時(2019/4月上旬)の価格は55000円(税込)くらいだったと思います。特徴としては、画面はFHDのIPS液晶で、360度開きます。つまり反対に折りたためばタブレットのようになりますし、適当に開けばテントモード、スタンドモードという具合に変幻自在な形態になります。もちろんタッチパネル対応で、ある程度たたんだ場合キーボードは無効になります。ただChromebookとしては少し値段が高い気がします。

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これは安かった(当時35000円程)ので、それなりに満足して使っていたのですが、いかんせん、トラックパッドの操作フィーリングが好きになれなかったので、手放してしまいました。マウスを使えば別に問題はなかったのですが…。
Androidやlinuxが動作する
これも機種にもよるのですが、最近発売されたものについては概ね動作すると思います。
ただタブレットに対応したAndroidアプリについては良いのですが、スマホだけに対応したアプリだと真ん中に細長く画面が表示され、なんだか間の抜けたことになります。
ただ私の場合役に立っているのは、アンドロイド版のOfficeくらいでしょうか。でも機能はWin版やMac版に比べて劣ります。
linuxについては試していないので何とも言えません(すみません)。
デメリットとしては
Chromebookのデメリットというと、正直言って余り感じることが無いのですが、条件を付けると確かにないとは言えません。
WInやMacなどのネイティブアプリ(MicroSoft Office、adobe PhotoShop等)は動作しない
原則的にChrome上で動作するエクステンション機能(webアプリ)なので、いうまでもなくMicrosoft Officeなどの有名どころは動作しません。
その代わり、Googleが無料で用意してくれている、ドキュメント・スプレットシート・スライドなどの三種の神器はありますが、しかし、これとても所詮は互換アプリなので、何かどっか違う? あれ、こんなことも出来ないの? などと言った、疑似はどこまで言っても擬似に過ぎない、というような諦観とストレスを感じることは事実です。
なので、私の場合已む無く既述したAndroid版のOfficeを使っています。が、これもWin版/Mac版に比べると機能は劣ります。
Appleデバイスを複数使っている人には??
しかも一例を挙げれば、
高価なChromebookは不要な気が
機種によってはタブレットよりも安価だから割り切って購入し使うことが出来るのであって、既述したGoogleのPixelbookように高価なものは、高スペックのWindows(制限のないフルスペックOS)マシンを買えてしまうので、どうかと思います。いや、MacBook Air(2019モデル)でも買えてしまうでしょう。
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結論として
具体的には3万円〜4万円までのものが、Chromebookの割に合う価格帯だと思います。
やはり何ら制限のないフルスペックOSであるWindowsやMacには、なんだかんだ言ってもかなわないからです。値段が一緒ならChromebookは選ぶべきデバイスでは無いと筆者は思います。
いわば、Googleが考え出したWIndowsでもMacでもない、隙間産業的な製品だと思うので、大きな金額を出して大真面目に導入するものでは無い気がします。
ちなみに近頃では、中華製のWindows10搭載のノートPCがAmazonなどで売られています。
知人が最近買ったものは以下のものですが、これで十分Windows10は普通(別に遅くないという意味)に動作します。
耐久性は知りませんが、どう考えても安いですよね。この価格なら3年もてば十分だと思います。年間9000円程で済みます。
もし、不満が出たなら、Chrome OSのフリー版のChromium OSをインストール(可・不可があるらしいですが)すればChromebookとしても使えます。場合によってはデュアルブートも可能でしょう。
以上、これが2台のChromebookを使ってみた私なりの感想です。
もし参考になりましたら、この記事を書いた幸せを覚えます。
最後までお読み頂き有難うございました。