Appleには当然他にも製品はありますが、今回は主に以下の4つのハードについて率直な意見を述べたいと思います。
目次とは少し異なりますが、ちなみに私は現在以下のApple製品を使っています。そして、Apple製品が好きか嫌いかと訊かれたら「好き」と答えるでしょう。
- MacBook Pro 15インチ(2014 late)
- MacBook 12インチ(2019 ealy)
- iPhone 7(2019年1月購入)
- Apple TV HD(第4世代)
ただ、好きだからこそ、最近のAppleの製品や動向について、一Appleユーザーとして疑問に感じていることがあります。
Mac
現在Macは、Mac pro・iMac・MacBookシリーズ・Mac miniなど色々な機種を展開していますが、その価格はどうでしょう?
まずはその価格
一言でいえば「高い」と思います。
これはMacのみならずApple製品全般に言えることなので、以下重複する場合はご容赦頂きたいと思います。
ちなみにこの秋(2019年9月〜10月)登場予定のMacBook Pro16インチモデルは、最低価格が週刊アスキーによると34万円位になるのでは、と予想されています。そしてこれはあくまでも底辺モデルですので、これをメモリやSSDを増設など、カスタマイズしていくととんでもない値段になることは明白です。
Windowsマシンなら
Windowos10搭載マシンだと、同価格だと、ぶっ飛んだ性能のマシンが手に入るでしょう。また同性能だと半分以下の価格で入手できると思います。
いくらOSが違う、デザインが傑出している、同じ土俵で計量すべきではない、などと嘯いても、自明のことながら、PCなどは末代使えるものではなく、あっという間に陳腐化するものなのに、これはもはや暴利を貪っていると言われても仕方ないのではないでしょうか?
比較して当然
繰り返すようですが「比較しても意味がない」とか賢人君子ぶった人がよく言ったりしますが、その類の論は、人としての尊厳がどうとか、魂の根幹などと言った宗教的な見地から観た深遠な世界でこその論です。
ただのパソコン・デジモノ・いわば工業製品の世界では通用しません。比較して当然です。
この世に似たような対象物があったら誰でも比較するでしょう。
もし無かったら比較さえ出来ません。この世にもしPCがMacしかなかったら、独占市場、独占製品というやつですから、競争の原理も働かずお先真っ暗になったことでしょう。
隣人として(GUIのOSとしては後発ですが)、絶対的シェアを誇るWindowsを搭載したPCがあるからこそ、冷静に比較検討し客観的にそれを見ることが出来るのであって、比較はとても大事なことだと思います。
iPhone
これもそう
ではiPhoneはどうでしょう。
これはAppleの稼ぎ頭といっても良い製品だと思いますが、2008年6月、日本でiPhone 3Gが登場した当時の価格は、キャリア(SoftBnank)による販売で、だいたい7万〜8万と言う価格でした。
これは11年経った今と比べると物価の上昇や平均賃金、景気の動向などを鑑みるとどうなのでしょう。私はむしろ今よりは安かったのではないかと感じます。
iPhone 4/4sでは、なぜか最低容量の16GBモデルが4万6080円でソフトバンクから販売されていました。
どんどん高くなっている
現行機種に至っては、iPhoneXsが最低容量モデルで、112800円(税別)という恐るべき価格になっています。
ちなみに、同等性能のAndroidスマホと比較するとおよそ倍ほどの値段だと思います。以下、ご参考までにGoogleのPixel3のリンクを貼っておきます。

国内版SIMフリー Google Pixel3 64GB Just Black
- 出版社/メーカー: google
- メディア:
やっぱ電話機ですから
ここで皆さん、冷静に考えて下さい。
いくらガラケーなどに比べて色々出来るスマホとは言え、元を正せばたかが電話機です。
電話機風情に10万円以上の値段を付けて涼しい顔をしているAppleに、近頃は憤りさえ覚えてしまうのは私だけでしょうか。
ちなみに私は2019年1月、すでに型落ちになっていたiPhone 7を値下がりを待って、50800円(税別)で購入しました。これが私なりの電話機に出せるぎりぎりの値段です。
iPad
一見すると可愛く見えるが
次はiPadですが、これはiPhoneに比べると画面がでかい割には、まだ可愛いく感じてしまうから不思議です。
でも、その最高機種のiPad Pro 12.9インチモデルは、その中の最安のモデル(64GB/WiFi)でさえ111800円(税別)です。
アクセサリ類について
またそのアクセサリ類が瞠目する価格となっていて、Apple Pencil(第2世代)が14800円(税別)さらにSmart Keyboard Folioという名のiPad Pro 12.9インチ用キーボードが22800円(税別)です。
ペンの類もそうですが、いくら専用とは言え、たかがキーボードが20000円を軽く越えるとは、もはや言葉も出ません。しかも何故かEscキーさえ無いという不親切さです。以下の画像をよく御覧下さい。
私は、一つ前のモデル(iPad Pro 10.5インチ 64GB/WiFi)を、Smart Keyboard & Apple Pencil(第1世代)とセットで購入し使っていましたので、よく分かります。この当時は、キーボードは14800円ほどだったと思いますが、それでもえらい高いな、と思いながら購入しました。それがさらに高くなっていますね。

Apple Smart Keyboard Folio (12.9インチ iPad Pro (第3世代)用) - 日本語
- 出版社/メーカー: Apple(アップル)
- 発売日: 2018/10/31
- メディア: Personal Computers
- この商品を含むブログ (1件) を見る
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で、使って見た結果、ペンの書き心地は良く、キーボードもまずまずの打ち心地なのですが、私にとっては、とくかくESCキーがない(タイプミスした時とかに非常に困る)ことと、キーボードによって入力は楽になるものの、Macのようにトラックパッドがある訳ではありませんので、キーボードと画面の往き来をせざるを得なくなりストレスが結構たまるのです。そして現時点ではマウスも使えません。
2019年秋に登場してくるiPad OSではマウスが使えるという話ですが、それなら最初からMacで良いんじゃね、となります。
ドライブとファイルの扱い
あと、iOSには、まんまファイルという名の標準(MacのFinderのような)アプリがあるのですが、何というか、Finderに比べてドライブとフォルダの概念が曖昧で未熟かつ拙劣なので、MacのFinderのようには、外部ドライブだろうが、クラウドストレージのファイルだろうが、あるいはファイルの種類も問わず、ゴリゴリ扱えるか、というと、それは出来ません。
せいぜいUSBメモリに入れた写真JPEGファイルを本体にコピーできる程度です。
中途半端なデバイス
結局その中途半端さに音を上げて「これは到底パソコンの代わりにはなり得ない。所詮はiPhoneのデカイ版」と痛感し、私は2019年5月に一式を売却しiPadとは決別しました。
ポータブルコンピューターとしての位置付け
Appleは↑上記のように言っています。
本当でしょうか? 私は、たとえiOS系が進化しても、とうていPCの替わりにはならないと思います。
ただ、今秋、名称を変えて発表になるiPad OSでは、そのあたり(ファイルの扱いとマルチタスキング)が改善されるようですので、ある程度の期待はしても良いのではないかと思いますが、でも価格が価格なので、ペンを使わない人は、MacBookシリーズの最安モデル、MacBook Air 2019モデル(119800円)を買ったほうが良いと思います。
それでもAppleはポータブルコンピューターとしてiPadを売りたいのでしょう。MacBookの最軽量モデルだったMacBook 12インチを先日廃版にしてしまいましたので、その意向がどこにあるのかよく掴めます。
あとMacのサブディスプレイとして動作、液タブ化する機能とかも、売りたい感満載ですね。
でもMiclrosoftのSurfaceシリーズのように、最初から、タッチパネルもペンもOSも全部一緒に盛っておけば一台で済むんじゃね、と思います。
で、どうしたか
その可能性を感じて、一応一式を買ってみたものの、イラストや手書きメモを必要とするわけでもなかった私は、Apple pencilの有効な使い道もとうとう見つけられず、その意向にはついていけそうになかったので、処分した、という話は既にしました。
2019年7月31日、あえて廃版になったMacBook 12インチモデルを、Appleの整備済製品で、120800円(税別)で購入しました。
今この記事は買ったばかりのMacBookで書いています。そしてiPadから離れ、サブマシンとしてMacBookを選んだことは正しかったと思っています。
他の記事にこのバカげた顛末は書きましたので、笑い話程度にお読み頂けると幸いです。
新製品が9月に出るだろうと予測して返品したものの、見事に予想が外れ、買い直すという愚行をしたわけですが、でも、そのおかげで2万円くらいは安く買えました。もちろん製品は全くの新品でした。
怪我の功名というべきか、それには素直に感謝しています。
少し話がズレましたがこれがiPadシリーズに対する私の見解です。
Apple TV
これもまた価格が
私が現在使っているのは、第4世代の4K未対応品ですが、それでも当時15000円(税別)は越えていた記憶があります。
これも競合商品のAmazon Fire TV stickやChromecastに比べるとバカ高い値段です。
主たる用途としては、プレゼン時、Macの画面のミラーリングで使うことばかりで、Apple TV単体で、YouTubeやAmazon プライムビデオを視聴したりすることは年に一度あるかないかです。
現行上位機種のApple TV 4Kは32GBで、19800円(税別)します。
これはスペック的にも機能的にも似たようなAmazon Fire TV stick 4Kだと、以下のように6980円(税込)です。
これだけ違うとヤバイと思います。「Apple、正気かよ?」 と訊きたくなるほどです。
Fire TV stickの場合、アプリの購入(300円か400円買い切り)は必要ですが、それさえあれば、MacやiOSのミラーリングも可能です。もちろんNETFLIX等各種VODにも対応しています。またChromecastと違って、Apple TV同様リモコンなどを使ってそれ単体で動きますし、Echoを使って音声で動かすことも可能です。
じゃ何故買ったの? と皆さんおもわれると思います。
答えは簡単です。その時点では、競合商品を全く知らなかったからです(泣)。
結論として
色々述べてきましたが、要はコストパフォーマンスの問題だと思います。Apple製品はCPが悪いんです。
現時点ではAppleデバイスは傑出した連携の良さを持っていることは確かですし、そのいわばAppleの囲い込み戦術にやられて、私も法外な価格に已む無く金を払ってきたわけですが、だからと言って、胡座をかいてこのままAppleが高価格路線を取り続けるのであれば考え直す必要があると感じています。
例えば、Microsoftは基本的にPC用のOSが異様に強く、またGoogleはスマホ・タブレット用のOS(Andoroid)が強いだけです。
この2つが緊密にタッグを組むか、あるいはどちらかがAppleのように両方をちゃんと作ってAppleデバイス間同等の連携機能までに高めてくれて、フツーの価格で販売してくれるならいつでも移行するつもりでいるこの頃です。
価格のことばかり述べたようですが、陳腐化が早い製品にはお金をかけられない、ということは誰が考えても当然のことだと思います。
最後までお読み頂き有難うございました。