杉本屋ブログ

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MacBook 12インチは本当にオワコンなのか?

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 2019年7月9日、MacBook 12インチモデルが廃版となり、Appleの公式サイトからも何の前触れもなく姿を消しました。

 このことについては、他記事にバカげた顛末記のような形でも書きましたが、筆者は6月下旬頃、一旦購入したこの製品を、Appleの動向を読み違えて、2019年秋には新製品が出るに違いない、と、慌てて返品したという経緯があります。

 そんなことはどうでも良いとして、この製品がこのまま終わってしまうのか、果たして再登場はあるのかないのか、ということを主に推察(推量)してみたいと思います。

 読み違えた筆者の記事など当てにならない、と思われた方は遠慮なくタブやウィンドウを閉じて頂いて結構です。そうでない方は暇つぶし程度にお付き合い頂けると幸いです。

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そもそもMacBookは何故登場したのか?

 初代が登場したのは、2015年4月で、筆者が初めて触った時は、なんて薄く軽く小さいMacなんだ、と驚嘆しつつ、金も無いのに思わず即買いしようとしたほど衝撃的な製品でした。しかも12インチ画面でありながらRetineディスプレイを搭載していました。
 しかし、インターフェイスがUSB type-C 1基のみという尖った仕様で、価格も低スペックの割には高額で、最安モデルで14万4800円(税別)という、購入するのに二の足を踏むものでした。

その背景

 当時、MacBookシリーズの中では、MacBook Air 13インチモデルが最軽量(1.35kg)でしたが、これはRetinaディスプレイではなく、ノーマルディスプレイで、多くのMacユーザーが、軽量だったAirRetinaディスプレイ化を待ち望んでいた頃だったと思います。

 しかしAppleは、Airはそのままとし、新しくMacBook 12インチを市場に投入させました。

 Airの後継ということではなかったものの、薄く軽く(920g)小さく、しかもRetineディスプレイ搭載のモデルは、それまで無かったものだったので、Macユーザーならその意味では皆歓迎したのではないかと思います。

 その意味では、ここまでのAppleの動きは別に間違っていなかったと思います。

ただし

 値段が値段のくせに、このUSB type-C 1基のみ搭載という、恐ろしく尖鋭化させた、ある意味ユーザーをバカにしたような愚かな仕様は、さすがに否定せざる得ないものがありました。

 その真意は未だによく分かりませんが、必要最低限の無駄を省ききった究極のモバイルMac、というようなイメージで市場を広げたかったのでしょうか? (?しかない

誰しもが思ったこと

 しかし
「イヤホン端子つけるくらいなら、代わりにtype-C もう1基つけとけよ手間もコストも変わらんだろ」ということはどんな頭の悪い人間でも分かることです。しかもtype-Cは当然音源もいける端子です。これは後々まで尾を引く大失敗だったと思います。

 もしこの時、筐体の両側面にtype-Cを搭載し2基としていたら、MacBookの評価と定着度はかなり違ったものになっていたと思います。

iPadとのからみ

 この頃iPadはどうだったんでしょう?

 iPad関係ないだろ、と皆さん思われるかも知れませんが、筆者は大いに絡んでいると思います。

 ちょうどiPad Pro 12.9インチ(第一世代)が発売されたのは同年の11月です。MacBook登場から7ヶ月後のことでした。

 余談ながら、タブレットとしては画面がデカく度肝を抜かれた記憶があります。

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 ただ、今もそうですが、iOSの設計が、わざとかどうか、ドライブやファイルの管理とマルチタスキングが未熟で稚拙なので、出来ないことも多く、その意味では、似たような大きさのMacBookとの棲み分けは出来ていた気がします。

iPadを売る方がおいしい?

 Appleは、今秋登場のiPadOS 13ではっきりさせているように、iPadをモバイルコンピューターとして位置付けて、既述したマルチタスキングや、ファイル管理などの弱点を克服して「どんなコンピュータにも似ていないコンピュータ」とキャッチコピーして、汎く売り出そうとしていますし、また売りたい、のだと思います。

 穿った見方をすれば、これはMacを売るより利幅が大きいのか、と思ってしまいますが、それはともかく、似たような大きさとサイズ感と機能を持っているMacBookは棲み分けにおいて、とても邪魔になってきますね。

だからMacBookを廃版にした

 上記は、AppleiPadを本気で売りたいのであれば、当然の帰結点ではなかったかと思います。

そしてMacBook AirRetina化した

 MacBook Airの画面は13.3インチあります。

 当たり前ですが、iPadの12.9インチより小さかったMacBookとは違います。かろうじて棲み分け可能と考えたのでしょう。

 なので、2018年11月に、Appleはずっと放置していたMacBook Airをようやく一新し、Retina化したモデルを投入します。今思うと、この辺りからMacBook廃版のシナリオは出来ていた気がします。

 さらに2019年7月、矢継ぎ早とも言えるMacBook Airのアップデートを行います。わずか8ヶ月です。と同時にMacBookは廃版となりました。

 新型AirはTrue Tone搭載以外大きなスペック向上はありませんでしたが、価格を15000円程落として最安モデルで、119800円(税抜)としてきました。

 これならMacBook廃版にしても、Air安くしたから誰も文句を言わないだろう、という具合に。でも2018年型Airを買った人は怒りますよ

 余談めいていますが、Retine化を含めたアップデートが遅れた理由の一つに、旧型のノーマルディスプレイMacBook Airが売れ続けていた、という事実もあると思います。価格も税別で10万を僅かに切る、Macとしてはリーズナブルな製品でした。部品や本体の在庫の処分もあったのでしょう。

 私も使っていましたが、とても良いマシンだったと思います(老眼でノーマルディスプレイを見るのがキツくなって処分しましたが)。でも、まだ売っていますね。

MacBookの復活はあるのか

 私は、あるかもしれない、と考えています。が、そこには明瞭な根拠などはありません。

 ただAppleは、時折迷走と言って良いような動きをすることが多々あります。それが根拠と言えば根拠かも知れません。

 むしろ総合的、論理的に考えれば、復活は無い、と答えざるを得ないと思います。

 これもまたiPadと絡んでくる話なのですが、AppleiPadをポータブルコンピュータと位置付け、売りたがっている、という話は既にしました。それには他にも理由があります。

Chromebookという強敵

 そこには、本国アメリカではChromebookに押され、iPadのシェアが貧弱、という実情もあると思います。アメリカでの市場は日本とは比較にならない程大きいものです。なんとか伸ばしたいと考えるのは当然です。

 MacBook系では価格の開きがありすぎてChromebook(廉価なものが多い)とは到底勝負にはなりません 。

手駒としてのiPad

 だからiPadなのです。

 Chromebookに、特に教育現場において奪われたシェアを奪還するには、現状ではAppleの手駒はiPadくらいしかありません。

Apple pencilの投入

 Chromebookにはさまざまな機種が存在しますが、スタイラスペンを使えるタッチパネル対応のものは少なくありません。しかも本体に始めから内蔵できるタイプのものもあります。例えば以下のように。

SAMSUNG CHROMEBOOK PLUS / 12.3 INCH / 2400X1600 / OP1 CHROMEBOOK PROCESSOR / 4GB

SAMSUNG CHROMEBOOK PLUS / 12.3 INCH / 2400X1600 / OP1 CHROMEBOOK PROCESSOR / 4GB

  • 出版社/メーカー: Samsung IT
  • メディア: Personal Computers

  こういう製品がChromeboolkにあるからこそ、AppleApple Pencilを開発し、iPadで縦横無尽に使えるようにしていないと対抗できなかったのでしょう。

 Appleは一時公式サイトでもApple Pencilを全面に打ち出し教育現場でガンガン使える、というような宣伝をトップ面に打っていた(今もサブ画面的にはあります)のが何よりの証拠だと思います。

ある程度の成功をおさめるであろうiPad

 今秋出てくるiPadOSで今までの弱点を克服し、PCにより近付き、過去出来なかったことが可能になり、iPadはある程度の成功をおさめると思われます。

 が、問題は価格でしょう。ここ数年のAppleの動きを見ていれば、高付加価値・高価格路線を取り続けていることが明確に分かります。筆者にはもはや尋常とは思えません。

 タブレット自体が低調低迷な市場で、そういうデバイスが、Chromebookに取って替わるほどの成功を収めることはまず考えられないと思います。

 また高価格になればなるほど、Macとの棲み分けも難しくなってくるでしょう。

 仮に価格を抑えたままで、機能的に接近しすぎると、今度はMacが売れなくなります。いわゆる共食いです。

ややこしいことになった場合

 そういうややこしいことになった場合(なる気がしますが)、Appleは、軽量のモバイルPCとして、iPadではなく、またMacを持ち出してくるかも知れません。ジョブス亡き後、それくらいの迷走はする企業だと筆者は思っています。

 だから、復活はあるかも知れない、と言ったまでで、ちゃんとした理由や根拠とかではありません。

 噂では、2020年中には5G通信に対応したMacBookが出るというようなことまで、まことしやかに囁かれていますが、それはどうなんでしょう?

まとめ

 迷走しやすいApple、と言いましたが、それは事実だと思います。

 新製品の投入やアップデートにしても恣意的で、廃版製品に対しても前置きがなく突拍子もない。

 確かに、機を見て動くのがビジネスの常道だ、とは言いますが、世界の大企業がこういうことを余り軽忽に繰り返していると信用できなくなってしまうのは、筆者だけでしょうか。そこには今まで高い金を払ってくれたユーザーの声も不在な気がします。

 そして、それが嵩じてくると、もうどうでも良くなってきて、こういったジャンルのものに興味を失い、買う気も消沈し、市場自体が先細りする気がしてならないのです。

船頭多くして船山に上る

 最後までお読み頂き有難うございました。