杉本屋ブログ

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ASUS Chromebook Flip C302CA 実機レビュー

 こんにちは。杉本屋です。

 今回は、Chromebookの雄(かどうか分かりませんが)、ASUSChromebook Flip C302CAという機種をレビューしてみたいと思います。

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ノートPCモード


 しかし、ただ性能とかを無味乾燥に語るレビューではなく、筆者が実際使った上での感触というか、理外の理というか、何かピンとくるもの、そういった感覚的に捉えたものをお伝え出来たらと思っています。

 その前に、Chromebookって何? という方や、全般的な知識を必要とする方は、過去記事をご参照頂ければ幸いです。 kousyumaki.hatenablog.com

 

 さて、今回のASUS Chromebook Flip C302CAという機種ですが(長いので)、以下C302CAと呼びます。

 発売は2017年7月だったそうで、もう2年経っていますが、一応ASUSの公式ページに現行機種として掲載されています。

 まずは簡単にスペック表を掲げます。

  • CPU:Intel Core M 6Y30 / 6Y75
  • RAM:4GB / 8GB
  • ストレージ:32GB / 64GB / 128GB eMMC
  • ディスプレイ:12.5インチ グレア液晶(1,920×1,080) タッチ機能付
  • ネットワーク:IEEE 802.11a/b/g/n/ac, Bluetooth V4.2
  • インターフェイスUSB3.1 Type-C×2, microSDカードリーダー, オーディオ・ジャック
  • バッテリー駆動時間:10時間
  • 寸法:W304 mm × D210 mm × H13.7 mm
  • 重量:1.2kg

 以上ご覧のように、Chromebookとしては高スペックな製品だと思います。

ほどほどの解説(良いとこ悪いとこ)

その形状・形態

 C302CAは、その名の通りフリップ型のPCで、ディスプレイがぐるりと360度開きます。反対に折りたたむようにすると、タブレット状に、適当に開いておくと、スタンド状、テント状、という具合に、変幻自在に姿を変えて使うことが出来ます。

 もちろんディスプレイはタッチパネル対応で、汎用のスタイラスペンも使えます。

 でも、これは何もC302CAだけの特徴ではなく、Chromebookには割に多い形状だと思いますが、一応挙げておきます。

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テントモード

重量は軽くもなければ重くもない

 公称値1.2kgということで、別に重いとは思いませんが、かと言って、持って「軽い」という感覚もともなわない、というのが実感です。

 今の時代だと(発売から2年経過しているのを考慮しても)もう少し、例えばあと200g減量して1kgジャストくらいにして欲しかった気がします。

本体の大きさ

 これも重さ同様、画面が狭小ベゼルではないので、そんなに小さく出来なかったのでしょう。

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 ご覧のようにMacBook 12インチと比べると、これくらいの差があります。

 小さくもなければ大きくもない、そういう印象です。厚みも13.7mmなので厚くはないですが、デザインがスクエアな感じなので、これまた薄い、という印象を持つことはないです。

 確かによくある廉価な11.6インチモデルと比べると、筐体の大きさはそんなに変わらないので、その意味では小さい方かとも思うのですが、欲を言うなら、画面を12インチジャストにして、ベゼルを極限まで狭くすればモバイル用途としてもさらに良かったと思います。

鮮明なディスプレイ

 画面はFHD(1920✕1080)の解像度を持ち、IPS液晶で非常に美しいです。大袈裟でなくMacBook系のRetineディスプレイに勝るとも劣らない綺麗さと明るさを持っています。

 ただ、グレアタイプなので、反射光や映り込みが多い場所だと見にくくなりますので、ノングレアのフィルムを貼ったほうが良いかも知れません。あと、ベゼルは細くないです。どちらかというと太めでダサいです。

 そしてタッチパネルという利点はあります。が、指紋や皮脂がベタベタ付くのを嫌がる神経質な人には、この機能は意味を為しませんね。

 インターフェイスはまあ困らない程度

Type-Cのこと

 両側面に、Type-Cが1基づつありますので、そこは素直に便利です。

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左側面

 電源アダプタを挿す時など、コンセントの位置によってはどちらでも具合の良い方に変えられますし、アダプタを挿したままでも何かを繋ぐことが出来ます(当たり前ですが)。

 余談ながら、筆者は、この他にもType-CしかないMacBookを所有している関係上、Type-AをType-Cに変換する小さなアダプタを、ネットで安く10個300円ほどで購入しました。これで万全です(どうしても直挿ししたかったんですね。笑)。

Micoro SDカードスロット

 そして、Micoro SDカードスロットが右側面に1基あります。

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右側面

 これは挿しておけば、ストレージとしても使えますが、そもそもChromebookである以上、ストレージはさまで必要ないので、写真や動画などを取り込むスロットとして運用すれば良いと思います。

イヤホンジャック

 左側面にある丸いのがそうですが、これについては記するに足るものはありません。ごく普通に音がでます。

トラックパッドは今イチ


 これは、中の下下の上くらいと言っておくしかない、と思います。

 Macトラックパッドに比べると操作フィーリングは数段落ちます。まず全体的に動作が緩慢です。2本指でスクロールさせているだけなのに、勝手にタップ扱いされて、何かを選択とか実行とかの処理に入り、その都度エスケープしなければならず、結構イライラさせられます。

 同程度のCPU(core m3)を持つMacBookなので比較が容易ですが、C302CAは細かな指のジェスチャーによる差別化と追随性が明らかにMacBookより劣ります。

 これはOSがタコなのか、ハードが不出来なのかよく分かりませんが、筆者はなんとなくOS側の問題のような気がします。

 ちなみに、その前に所有していた、Acer Chromebook R11 C738T-A14Nという機種では、C302CAより低スペックだったので、トラックパッドの反応に関してはさらにひどいものでした。マウスを使えば問題ありませんでしたが、キーボードから手が離れてしまうのが嫌いな筆者はすぐに処分しました。

 はっきり言って、嫌でない方は、マウスを使ったほうが良いと思います。

キーボードは良好

 標準的なキーピッチでストロークも充分あると思います。

 打鍵感触は硬くペタペタ、カチカチした感じではなく、少し柔らかめではあるものの、適度なクリック感があり、打鍵しやすい方だと思います。筆者の場合、MacBook 12インチに比べて、C302CAを使うと誤打はかなり減ります。その意味では論文や小説などの長文やブログを書いている人には向いていると思います。

内蔵スピーカーはショボい

 音量、音質ともにショボいです。

 スピーカーは両側面についていますが、MacBook 12インチのスピーカーに比べて、音が小さく、質も低音が不足して薄っぺらな音しか出ません。

 コンテンツによっては、小さくて聞こえづらく、外部スピーカーが欲しくなる時がままあります。そういう場合は、筆者は已む無くAmazon Echoに接続して使っています。

タッチスクリーンは悪くない

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タブレットモード

 これについては反応も使い心地も良いと思います。また汎用のスタイラスペンもよく動きます。が、上の写真のように、通常のノートPCモード以外にすると、ウィンドウ操作は無効となり、フルスクリーン操作になります。

 画面の二分割はできますので、別に困りもしませんし、新しいアプリとかを必要とする場合はシェルからタップすれば起動しますので、これも問題はありません。

 これはC302CA固有のハードのせいではなく、OSの話になるのでここでお伝えするのはお門違いかも知れませんが、一応挙げておきます。

バッテリーの持ちは

 これは良いです。公称値10時間となっていますが、その通りだと思います。

 一泊程度の出張時なら電源アダプタ無しでも対応できるように思います。

 同じく10時間をうたうMacBookはそんなには持ちません。よく持って6時間ほどではないかと思います。

 

キーボード(おまけ編)極めて個人的なこと

 これは筆者の長年の癖ですので、書くべきかどうか迷いましたが、ひょっとしたら同じ人もいるのではないかと思い、綴ります。

 それはキーボードアサイのことです。
 筆者は、Windowsでいうdeleteキー(カーソルの右側の文字を消す)機能がないと文章を書く気にならないほど偏っている人間です。しかもそれが左カーソルキー(←)のすぐ左横に無いと駄目なのです。
 カーソルキーで移動しながら、不要な箇所を人差し指がすぐ届く、左隣のキー一発で削除する、といった使い方です。

 Windowsマシンのキーボードの中には最初からその配置にあるものもたまに見ますが、なければキーアサインを変更するアプリで設定すれば、それで済むわけです。

 またMacにもそれを実現するアプリがあり、筆者は常用しています。例えばMacのJIS配列だと「fn」キーに、Deleteを当てればそれが実現します。

 何が言いたいかというと、このC302CAを含め、Chrome OSには、それを実現できる機能がないということです。いや、正確にはキーアサインはOSレベルで多少変更できるものの、私が望む機能は「alt」+「Backspeace」キーの同時押しでないと実現できないのです(altとctrlは入れ替え可能)。

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 これはキーとキーが離れていて押しづらいので、よく間違えます。特に筆者の場合は頻繁に使うので、ストレスが溜まります。

 では、それを実現する拡張機能やアプリはないのか、ということですが、残念ながら未だに発見できていません。

 これは第三者から言うと、極めて変則的で小さな話なのですが、筆者にとっては頗る大きな問題で、Chromebookではとても長文はかけない、という結論を得た原因になりました。

どちらかと言うとソフト面のこと

たしかに起動は速い

 Ç302CAは電源ONから7秒〜8秒というところで使える状態になると思います。また終了も同様速いです。

 ただ、起動時には必ずGoogleアカウントのパスワードを入力しなければなりませんので、あまり複雑なパスワードを使っている人は面倒だと思います。ここはWinやMacと違い注意が必要な点だと思います。

 それもあって筆者は、常に電源アダプタに繋いでスリープさせっぱなしで使っています。画面を開けば即使えます。しかも2ヶ月くらいは電源を落としたことはありませんが、不具合を起こしたこともありません。

 筆者は、iPadの中途半端さに嫌気が差し、その代替としてChromebookであるC302CAを導入しましたので、この使い方でないとダメなのです。
 iPadでも、これくらいスリープさせていると、たまに動作が面妖になって再起動させていましたが、それも起きないほど安定しています。

Androidlinuxが動作するものの

 C302CAは上記2つが動作します。

 ただタブレットに対応したAndroidアプリについては良いのですが、スマホだけに対応したアプリだと真ん中に細長く画面が表示され、なんだか間の抜けたことになります。

 ただ私の場合役に立っているのは、アンドロイド版のOfficeくらいでしょうか。でも機能はWin版やMac版に比べてやや劣ります。

 Linuxについては試していないので何とも言えません(すみません)が、OSとアプリをなんだかんだとインストールしていたら、C302CA程度では、ストレージが容量が不足してくる気がします。
 そもそもAndroidはともかく、Linuxまでいくと安価なWindows系PCを買って、インストールして、デュアルブートしたりする方が良いと思います。Chromebookでやるようなことではないですね。

まとめ

 最後は全体的なコストパフォーマンスの話になるのですが、C302CAは、ざっと見たところ市場では、6万円弱〜8万円くらいという幅のある価格で売られています。ちなみに筆者は、2019年4月頃、5万5千円ほどで購入しました。 

 でもどうでしょう? 4ヶ月余り使ってみて、筆者はこの製品に5万円以上出したことに疑問を覚えています。では、正直いくらなら? と問われたら、4万円未満(税込)、までと答えるでしょう。

 いくら軽快な動作と手軽さ、セキュリティの堅固さなどをうたっても、WinやMacに比べると制限があります。やはりC302CAはどこまで行ってもChromebookなのです。

 そこには割の合う価格というものがあるはずです。C302CAのみならずChromebookは、いわば、Googleが考え出したWIndowsでもMacでもない、ニッチな製品だと思うので、大きな金額を出して大真面目に導入するものでもない気がします。

 いわばタブレットのように手軽に、ライトな用途に限定し割り切って使うと、真価を発揮し良好なデバイスに成り得ますが、Chrome拡張機能や、Androidのアプリが走るばかりに、欲張ってあれもこれもと盛り始めると、とたんに使いづらいデバイスに感じ始めます。

 良くも悪くも使う人と使い方次第、というのが、このASUS Chromebook Flip C302CAを使ってみて得た実感です。

 もし参考になりましたら、この記事を書いた幸せを覚えます。

 最後までお読み頂き有難うございました。