こんにちは杉本屋です。
今回は、何かと取り沙汰されるiPad用外付けキーボードについて述べてみたいと思います。
もちろんiPadにはApple純正のSmart Keyboardという大変立派で高額なキーボードが用意されていますが、筆者は、ある点でお薦めできません。それはEscキーが無い、ということです。
その前に、まどろっこしいことかも知れませんが、iPadにキーボードを付ければどういう具合になるのか、あるいは本当に便利になるのか、ということを考えてみたいと思います。
キーボードをつけたばかりに起きるフラストレーション
過去記事でも述べましたが、iPadにハードウェアキーボードを付けて入力などをしていると、当然手元と画面との往来が忙しくなります。iPadは基本的にはタッチパネル操作ですから、パネルをタップしなければならないシーンは山ほどあります。
しかし、画面とキーボードの行き来が頻発するのは実に面倒なもので、とくに長時間に及ぶと疲れてしまうのです。手元でなんでも操作できてしまうMacの方が絶対楽です。またショートカットキー(command+cの類)もMacのように完全ではありません。使えるものと使えないものがあり、これも大きいストレスになります。
そして、ついでですが、たいていのキーボード(純正/他社製問わず)にはEscキーがありません。
これもイライラさせられる原因になります。
あと、これはiPadOSの仕様だと思うのですが、大抵のキーボードの場合、Caps lockが押されていると、打鍵しても、ずーっとアルファベットが出てきます。
またChromebookのようにCaps lockが押されているよ、という警告も出ませんし、ランプが点いている訳でもありません。
ただごく稀にEscキーのあるものもありますので、それなら買っておいても良いと思います。
▼ただ、ここで、画期的(そう)なキーボードを見つけました。iPad第7世代用ですが、なんとトラックパッド付きです。 しかもペンも収納できる構造になっています。
大した値段でもなかったので、早速購入してみました。

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買ってみて
まず、思ったことは、重い、大きい、分厚い、ということです。
▲下手な写真で申し訳ありませんが、このボリューム感伝わるでしょうか?
iPadに装着すると、とても重くずっしりと感じます。
試しに手元の秤で実測してみたところ、ケース&キーボードで610gありました。
これにiPad(WiFiモデル)本体の483gを足すと1093gとなり、確実にMacBook12インチモデル(920g)より重くなります。
今までこの類のものは色々買いましたが、過去最高の重さと大きさだと思います。
この重さだと手軽に持ち運ぶ気が起きなくなってしまいます。もちろんキーボードはマグネットでくっついているだけなので、簡単に外して使うことはできますが、それだとiPad本体とスタンドとキーボードをバラバラに運ばなくてはなりませんので、余計に手軽さが減ります。
使い勝手は
さて、次に使い勝手ですが、キーボードはケースに比べて意外と小さい(重さ160g)
ので、キートップはあまり大きくありません。が、打鍵しずらいかというと、そんなこともなく、まずまず不都合なく入力できるレベルだと思います。ストロークも薄い割には十分あります。
ただ数字キーは小さいのでよく誤打します。
あと、筆者がこだわっているEscキーもFnと同時押しながらあります。
ただし
iPad用と高らかにうたっているくせに、各キーの対応はAndroidとWindowsがほとんどメインで、commandキーもoptionキーもありません。
またiPadで使った場合、どのキーがそれに相当するのか、という説明もマニュアルには全く書かれていません。AndroidとWindowsだけです。
これは不都合でしょう。手探りでいちいち押して試していくしか無いという状態です。
例えばショートカットキーも、コピペはiPadで使う場合「Win」+「c」でコピー、「Win」+「v」でペーストが出来るということは試していて分かりました。
トラックパッドについて
さて、筆者がこのキーボード付きケースを買った一番大きな理由は、このトラックパッドにあります。
ある程度、iPadをMacのように使えるのではないか、という期待でした。
例えば、iPadでメールやLINE、あるいは簡単な文書を買いたり、というライトな用途にはMacを起動させるまでもなく、手軽なiPadで入力作業が可能になれば非常に便利です。
▲上は、マウスを使えるように設定し、トラックパッドでポインタを動かしている状態です。分かりやすくする為にわざとポインタを大きくしてあります。
マウスを使えるようにする設定は過去記事をお読み頂ければ幸いです。 kousyumaki.hatenablog.com
で、色々試してみましたが、2本指タップの場合どうする、3本指の時は、こうする、というような設定は全く効きませんでした。筆者のやり方が悪いのかどうなのか分かりませんが、マウスを使った方がはるかに健全に動作します。
ただ、1本指タップと2本指スクロールは効きます。でも2本指スクロールは反応が極めて悪く、ひどく遅れて動き始めたり、動かなかったして、はっきり言って使い物にはなりません。
ホーム画面に戻る、Dockを出す、などの操作もトラックパッドではできませんでした。でもマウスならこれらは可能です。
結論として
記事のタイトルには思わずアイロニー的に「最強」と書いてしまいましたが、これはiPadOS側の問題もあると思います。まだiPadOSがトラックパッドに対応していないのだと思われます。
これらは、今後iPadOSのバージョンアップで改善されていく可能性はありますが、少なくとも現状ではトラックパッドはまともに使えない、と言わざるを得ません。とにかくイライラさせられて全く使い心地が良くありません。
ハード的にも、値段が値段なので当然といえば当然かも知れませんが、もう少し高くても良いからマシなものを作って貰いたいものです。
今回は、期待して買ったiPad用外付けキーボード(トラックパッド付き)がトホホな結果だったという話でしたが、皆様もなにとぞお気をつけあれ。
最後までお読み頂き有難うございました。