こんにちは、杉本屋です。
今回は、タイトルに有る通り、Panasonicのファクス、KX-PD915/910の主にメール転送機能について言及したいと思います。
便利なメール転送機能
このFAXは、Wi-Fiルーターと接続し、適当なメールアカウントをこのFAXに設定しておけば、FAXが受信された時点で、設定したメルアドへJPEGファイルに変換して自動で送ってくる、という便利な機能があります。
その他にも、色々機能がありますが、今回はメール転送機能について特化して書きたいので、ここでは一応簡単に列記しておくに留めます。
- スマホを登録すれば子機がわりに使える(専用アプリ使用)。
- かかってきた電話をスマホに転送可能(IP-Phone SMART要申込み)。
- SDカードを挿入しておけば、受信ファクスはそこに保存される。
- SDカード内のデーターは、PCやTVで利用できる。
- PCで作ったデータをファクス送信用変換ソフト(Windows版)で変換すれば、このfaxで送信できる。
- ドアホンを接続できる。
- 窓・ドアセンサーも接続できる。
さて、今回は既述した
「受信したファクスをJPEGファイルにしてメールで送ってくる」
という機能についてもう少し詳しく述べたいと思います。
FAXというものの不便さ
今となってはFAXなどというものは、化石のような機械とインフラだと思うのですが、まだまだこれでしか連絡出来ない人や相手もいることは事実です。
ですが、このFAXというものは、FAXがある場所でしか確認が出来ない、という当たり前過ぎる不便さがあります。出先でいる場合は、事前に携帯・スマホに通告でもない限り、送られたことさえ本人は知りません。
この機能はその不便さを解消してくれる機能で、どこにいても、受信したFAX文書を手元のスマホ等で確認することができます。
FAX側の設定 Gmailの場合
FAX側の具体的な設定法については、煩雑になりますので説明は省きますが、以下(これが分からなくて困っている方もいるようですので)入力すべき各メールサーバーごとの設定の一覧表を上げておきます。
このうち、⑩Gmailの場合は、
- Gmailのメールアドレス
- SMTPサーバー「smtp.gmail.com」を入力
- ポートNo「465 or 587」を入力
- 「SSL or TTL」(ポートNoに応じて選ぶ)
- SMTP認証は双方とも「する」に設定
- あとはGmailアカウント名(@より左側)とパスワードを入力
という設定を行えば良いことが分かります。抜粋すると以下のような感じです。
この設定を終えると、FAXは「テストメールを発信します」というメッセージを返してくるので、「OK」を押すと「失敗しました」というようなエラーメッセージが出て、あとは何をどうやろうとひたすら送れなくなります。
実はGmailを使うと
Gmailは何かと便利なので、皆さん使っている方も多いことと思います(というか便利なGoogle各種サービスを使っていると自然にそうなります)。
なので、ここからはこのFAXに設定するメールアカウントが、Gmailアカウントであった場合の話になります。
他のメールアカウントを使用する場合は、あまり問題は起きないと思うのですが、このFAXにGmailアカウントを設定しようとして、失敗した方も割合いるのではないでしょうか? かく言う筆者もその一人です。
余談ながら、価格.comの、このFAXのレビューで、長々とこの機能(Gmailを使った場合)についての質疑が続いているスレッドを読んだことがあり、質問者は「パナソニックのメンテナンス専門職と営業マン二人を自宅にまで呼んで、あれこれやり取りした」という話にまでなっていました。
でも、実はこれはFAX側の問題ではありません。
Googleアカウントのセキュリティの問題
▼下のスクショにあるように、FAX側からのアクセスが、そのままだと安全性の低いアプリとして扱われて、Googleがはじき飛ばしてしまうから起きることなのです。
なので、この「安全性の低いアプリのアクセス」をオンにしてやる必要があります。
でも「本当に怪しげなアプリからアクセスがあったら困る」という方は、他のアカウントをお使い下さい。筆者の少ない経験では、Yahooのプロバイダメールとwebメールでは、こういうことはありませんでした。
Google側の設定
以下、Google Chromeの画面で説明していきたいと思います。右上端のマークをクリックすると「設定」という項目があらわれますので、そこをクリックします。
▼すると、以下のような画面になりますので「Googleアカウントの管理」をクリックします。
▼筆者の場合は、既にセキュリティを下げていますので、以下のような画面になっていますが、他の方はこういう画面ではないと思います。
いずれにせよ赤枠で囲んだ下の方「アカウントを云々」をクリックします。
▼赤枠のところ「サードパーティによるアクセス」のあたりをクリックします。
▼筆者の場合は「安全性の低いアプリへのアクセスの無効化」というのが現れますが、他の方は「有効化」というような意味のボダンが出ていると思いますので、そこをクリックして、Googleが言う「安全性の低いアプリへのアクセス」を許可して下さい。
まとめ的に
こうすることで、Gmailのアカウントを使ってメール転送することが可能になります。
そこまでしてGmailを使わなくても良い、という話も当然ありますが、既述した価格.com上でのスレ主さんのように、このFAXを購入し、いつも使っている慣れ親しんだ便利なGmailで受信ファクスを転送させれば、と考えるのは当たり前のことだと思いますし、結局そのせいで彼は幾十日も悩んで無駄な時間を費やし、その意味では素直に気の毒に思えて、また同じように悩んでいる方がもしいるのであれば、少しでもお役に立てれば、と思いで書いた記事です。
これは比較的レアな例だと思いますし、一般向けはしないと思いますが、少しでも何らかのお役に立てれば筆者の幸せになります。
最後までお読み頂き感謝致します。