こんにちは杉本屋です。
筆者は、iPad用キーボードに結構こだわっている人間だと思います。
なぜなら、Macを起動させるほどでもない、しかしiPhoneではちょっと荷の重いような、長めのLINEトークやメール、あるいは簡単な文書やプレゼン資料の作成、というライトな用途には、入力環境を快適にしたiPadがあれば、迅速かつ便利にそれを行えると思えるからです。
また今回のiPadOSの進化がそれを後押ししてくれている、という側面も大きいと思います。
そうなると、どうしてもiPadに何らかの形で繋ぐハードウェアキーボードが必要になります。
が、純正などの法外な値段がついている高級品を筆者は容易に選びません。そのせいで痛い目にもあっているのですが、今回も、以下のキーボードをAmazonで発見したので懲りずに買ってしまいました。
iPad 10.2/10.5通用] 新型 iPad キーボード ケース タッチパッド付き 一体式Bluetoothキーボード 超薄型 ipad 第7世代 10.2 ipad pro 10.5 ipad air3 10.5対応 ワイヤレスキーボード pencil収納 日本語説明書付き (ブラック)
今回は、このEwinというブランド名から発売されているキーボードの購入レビューになります。名前が長いので、以下「Ewinのキーボード」と呼ぶことにします。
ただ筆者が買ったのは、これのノーブランド品の方ではないかと思われます。が、細かいことは無しでお願いします。
このキーボードはiPad 10.2/10.5インチ両用をうたっています。2つとも筐体がだいたい同じ大きさなので当然といえば当然です。
念の為言いますが、ケースと一体化されている製品なのでキーボードだけ外して使うことは出来ません(ハサミで切れば別ですが)。接続はbluetooth方式です。あとペンシルを収納することも出来ます。
装着してみると、まるでMacBookになったようで、しかも価格の割には高級感があります。
結論から言うとまあまあ
細かい点は後で述べるとして、先に結論から言うと、価格を考え合わせると、そこそこ、まあまあの製品ではないかと思います。¥4,680ですが、筆者はこれを5%OFFの¥4,446で購入しました。
トラックパッドが重要
以前買った同じ程度の価格帯のキーボードに比べて、まずは普通レベルで動作します。それはトラックパッドがです。ここは重要な点だと思います。
なぜなら、iPadにトラックパッドなしのハードウェアキーボードを付けて入力などをしていると、当然手元と画面との往来が忙しくなります。iPadは基本的にはタッチパネル操作ですから、パネルをタップしなければならないシーンは山ほどあります。
しかし、画面とキーボードの行き来が頻発するのは実に面倒なもので、とくに長時間に及ぶと疲れてしまうのです。
▼以下、Ewinのキーボードのトラックパッドの操作一覧です。だいたい以下のジェスチャー(ドラッグを除く)は正常動作を確認できました。
ピンチイン・ピンチアウト
これについては、上記の表には書かれていないのですが、動作するアプリとそうでないアプリがあります。が、少なくともSafariでは動作しますが、Chromeでは駄目でした。
スクロール
2本指でのスクロールについては挙動がやや素っ頓狂な感じで滑らかさに欠けると思います。何やらエキセントリックな動きをします。設定から変更できないかと思いましたが、うまくいきませんでした。が、使えないというレベルではありません。
ドラッグ
これはうまくいく時といかない時があり、ひどく不安定です。使い物にならない程度だと思います。
Dockを出す
割と勢いよく、画面の下部にポインタを持っていくと、ちゃんとDockが出てくれます。これは使えるレベルだと思います。
アプリの終了
複合キー「fn+home」2度押しすると、本体ホームボタンの2度押しと同じことになり、アプリの一覧が出てくるので;あとは適宜タッチパッドでアプリを上へ跳ね上げ、終了出来ます。
余談ながら、iPadOS 13.4からトラックパッドに正式に対応して動作する、ということになりましたが、ハード的に駄目なものもあって、以下はごく一部のジェスチャーしか出来ず、挙動が素っ頓狂だったりして使い物にならないものもあります。
▼以下などにはご注意下さい。www.sugimotoya.info
でも打鍵しながらトラックパッドを使っていると
入力していると、一体どうなっているのか、親指あたりがトラックパッドをわずかに触ってしまうのか、未変換なのに確定してしまったり、せっかく入力した文字列が消えてしまったりすることが散発します。
これはMacBook系のトラックパッドでは起き得ないことです。Ewinのキーボードのトラックパッドが過敏なのではないと思います。
その為か、Ewinのキーボードにはトラックパッドの操作をキャンセルする複合キー「Fn+Space」が用意されていて、筆者もこれが鬱陶しく感じたので、この機能を使って適宜キャンセルしましたが、再度トラックパッドが必要になった時には、また押さなければならないので、結構フラストレーションが溜まります。
この点がある故にEwinのキーボードについて、結論から「まあまあ、そこそこ」という評価をつけたわけです。
大きさと重さ
まず、思ったことは、結構重くなる、ということです。厚みについてはこんなものかという程度です。ケースとしては十分な保護強度があると思います。
試しに手元の秤で実測してみたところ、装着状態で930gほどありました。
これは、筆者の持っている廃版になったMacBook12インチモデル(920g)とほぼ同じ重さです。(iPad Air 10.5インチモデルなら、無印iPadより30gほど軽いので、それより軽くなると思いますが)、同じ重さなので、いざという時のことを考えると、筆者はどちらかだけを持って外へ出るとすれば、やはりMacBook 12インチを選ぶことになると思います。
キーボード自体は
キートップは決して大きくはないのですが、ストロークは十分にあり、打ちづらいということはないと思います。ただ上部にある数字キーなどは小さいのでよく誤打しますが、この手のキーボードはそんなものですし、しかも打つ頻度は低いので、欠点のうちにはさほど入らないと思います。
Escキーは無い
ただ、筆者がこだわっているEscキーはやはりありません。今回は仕方なく承知の上で購入しましたが、iPad用にはよくあるホーム画面を呼び出すだけのキーが存在します。でもやはりEscキーがないのは不便だと思います。
「command」「 option」「fn」などのキーもあり、ショートカットもコピペなどの必要最低限には対応しています。
おまけ
このキーボードは、ヒンジに相当する部分は人工皮革のような素材で繋がっているだけなので、柔らかく出来ています。ただしそのままだとキーボードはフラットになっているだけです。
なので、この部分だけを持ち上げてやれば、キーボード自体に角度がついて打ち易くなることに気づきました。
試しに鉛筆一本をはさんでみましたが、それだけでも少し角度が付きましたので、廃材を利用して三角柱状の棒を削って作ってみました。
下にはめ込んでみるとちょうど具合の良い角度が付き、非常に打ち易くなりました。
打鍵していてキーボードがヘナヘナするようなこともありません。
と言う訳で、このキーボードは擬似的にMacBookのようにも使えないことはない、という程度の物かと思います。MacBook系を使ったことがある人には、中途半端な気がするかもしれません。が、iPadで入力作業が多い人にはだいぶ操作が楽になるとは思います。
筆者も買って良かった、とまでは思っていませんが、買って損をした、とは思っていません。しばらくはLINEやメールの返信程度の簡易な用途に使ってみるつもりでいます。
この記事が少しでも皆さんのお役に立てれば幸いです。最後までお読み頂き有難うございました。