macOS Big Sur 11.2とは
Appleは2月1日(現地時間)「macOS Big Sur 11.2」を正式リリースしました。今回は信頼性の向上とセキュリティの強化を目的としたメンテナンスアッデートとなっているようです。
このバージョンではBluetoothの信頼性向上が図られたほか、以下の問題が修正されています。
修正点
-
Mac mini(M1、2020)にHDMI-DVI変換アダプタを使用して外部ディスプレイを接続すると、画面が真っ暗になる場合がある
-
写真”アプリケーションでApple ProRAWの写真の編集内容が保存されない場合がある
-
iCloud Driveのオプションで“‘デスクトップ’フォルダと‘書類’フォルダ”を無効にすると、iCloud Driveがオフになることがある
-
システム環境設定で管理者パスワードを入力してもロックが解除されない場合がある
-
地球儀キーを押しても“絵文字と記号”パネルが表示されない場合がある
など、一般的にはこういった点が上げられるようですが、以下、今回は筆者が実際に遭遇した不具合を具体的に述べたいと思います。
AirPlayでの不具合
AirPlayとは、Macのみならず、Appleデバイスの画面を無線でミラーリングしたり、拡張ディスプレイとして使う機能ですが、筆者は昨秋M1 MacBook Airを買ってからというもの、Macでこの機能が全く使えなくなっていました。
使おうとすると、ただOSのログイン画面が出てくるばかりで、やむなくログインしても何も起きない、というバカげた事象です。
この頃ストリーミングデバイスとしては、Apple TV(HD)を使っていましたが、とにかくAirPlayが出来ません、ただそれ以前に使っていたMacBook Pro 15インチモデルとmacOS Catalina以前では可能でしたし、iPad Airでは問題なく、ずっと画面ミラーリング出来ていたことも事実です。
そのうち、他の理由でApple TV自体にも嫌気が差してきたので、AirPlayとは関係なくAmazonのFire TV Stick 4Kに買い替えました。もちろん、Fire TV Stickでもアプリさえ入れればAirPlayは可能です。ただこの買い替えはAirPlayの動作を目論んでのことではなかったのですが、もしやという気持ちも少しはありました。
が、Fire TVでも相変わらずAirPlayは働かなかったので、このあたりからようやく筆者はmacOS Big Sur 11.1を疑いはじめました。我ながら鈍いことです。
そしてアップデート
筆者としては、待っていたアップデートでしたが、今回のBig Surのアップデートは「Bluetoothの信頼性向上」を一番に謳っています。
AirPlay機能は、Wi-FiとBluetoothに深い関連がありますので、アップデートさえ当てれば治るのではないのか、と思い早速実行してみました。
あっけなく解決
すると嘘のように出来るではありませんか。下はミラーリングではなく拡張ディスプレイとして用いている状態です。もちろんケーブルレス状態です。余談ながらApple TVでやる場合より遅延が少ないです。
まとめ的に
「macOS Big Sur」は、以前からディスプレイ表示とBluetoothまわりの不具合が報告されていたようですが、筆者が遭遇したトラブルもこの一環だったのかと思います。
なお現在[システム環境設定]ダイアログの[ソフトウェア・アップデート]セクションから無償でアップグレードできます。本リリースにはセキュリティ関連の修正も含まれているのでアップデートの要があると思います。
この記事が皆さんの参考になれば幸いです。