新型iPad Air(第4世代)は買って割に合うのか?
日本時間9月16日午前2時、アメリカの公式サイトでこのデバイスの発表があったことは皆さんご存知のことと思います。今回は、スペック等について詳細に逐一あれこれ述べるよりも、このデバイスは買って割りに合うか、否か、ということを主眼に考えてみたいと思います。
もちろん実機を触れることが出来ないので、あくまでも想像の粋を出ない話としてお読み頂ければ幸いです。
そのスペック
でも、さすがにスペック等にも多少は触れる必要があるので、まずは以下にまとめてみました。
iPad Air 4は以下のようなスペックになっています。なお並び順に意味はありません。
- A14 Bionicチップ搭載
- Touch ID搭載(電源ボタン埋込式)
- 10.9インチディスプレイ
- USB Type-C端子搭載
- Apple Pencil 2対応
- Wi-Fi 6対応
- 12MP バックカメラ搭載(一眼 f1.8)
- ストレージ64GB〜
- カラバリ5色
- ステレオスピーカー(4つに見える)
一言でいって、スペック的には殆ど不満はありません。が、少し気になる点を述べます。
気になるリフレッシュレート
ただ筆者にとってiPad Proと決定的に違うと感じるのは、リフレシュレートが60Hzであるということくらいで、ここは画面のスクロールやペンシルの書き心地に大きく関わってくるところだとは思います。
4スピーカーに見える孔
▼以下はApple 公式サイトからのiPad Air 4のスクショですが、iPadを横位置にした両サイドの写真です。スピーカーは4個あるように見えます。
多くのブロガーやYouTuberは、iPadを横にした場合に左右に一個づつ、つまり2個ある、という見解を示していますが、あるいはスピーカーのユニット自体は2基で、孔が4つ開いてあるということかも知れません。が、これはそれほど大きなことではなく、横にした場合、左右にあるので、より自然な臨場感のステレオサウンドが出るということになるかと思います。
A14 Bionicであることの恩恵
これは大きいと思います。さっきリフレッシュレートについて述べましたが、Air のリフレッシュレート60Hzという書き換え速度を補う働きがあるのではないかと愚考します。
その証拠に、一部のYouTuberの方達が、今回のiPad(第8世代)を、既に入手して試用している動画を3本見ましたが、Apple Pencilによる描画には何ら遅延や支障がない、レベルどころか俊敏だったと思います。また彼らもそのように言及していました。
iPad(第8世代)はA12 Bionic搭載ですが、それでその性能ですから、A14なら推して知るべしではないかと思います。
Touch IDについて
これは賛否両論だと思います。
コロナ騒ぎのせいで、マスクをしているとFace IDが使えない、ということでTouch IDを喜んでいる人もいるかと思います。が、フルディスプレイになったせいでどっちが上でどっちが下なのか分かりづらくなったので、いざ解除しようとしてトップボダンは何処? ということになるんじゃないか、という懸念を筆者は持っていますし、同感の人もいると思います。
その価格
次に価格です。無印iPad(第8世代)も入っていますが、表の下半分がAirのものです。
最安モデルで、62,800円〜(Wi-Fi 64GB)ということで、結構高めの設定だと思います。前作は最安モデルで54,800円〜でした。
なぜ筆者が高く感じるかと言うと、iPad Proが、最安モデル84,800円で、その差額は22,000円ありますが、Proはストレージが128GBスタートで、Air 4は64GBです。それを考慮すると差額はもっと縮まる(16,600円差になる)わけで、それならいっそパーフェクトなProを買ってしまえという発想も当然起きてくるように思います。
この辺りがAppleの巧妙さ、悪く言えば狡猾さを物語っているような気がします。
なおキーボードなどのアクセサリ類はiPad Proのものが全部使えるようです。
結論
一言でいうと、仕方ないなという感じです。実に悩ましい性能と価格です。
前作同様価格据え置き(54,800円)か、62,800円でもストレージが128GBで出てきたなら買いのデバイスだったと思いますが、筆者はやはりどこかに割高感を覚えてしまいます。コスパは決して良くないと思います。
ただA14チップ搭載なので、買っても長く使えるだろう、ということを考慮して、買ってもギリギリ割に合うデバイスだろうと強引に位置付けすることにします。
今回は新型のiPad Air 4の話でした。最後までお読み頂きありがとうございました。