Side Carがワイヤレスで使えなくなった
iPadをMacのサブディスプレイとして使うSide Carですが、これは大変便利なもので、筆者もちょくちょく利用していました。
が、これが先日突然繋がらなくなって、これは(M1 Macだからか?)と勘ぐったりしましたが、どうやらそれは無関係だったようです。
その前に、Side Carを使える条件については明記しておくと下のようになっていますが、使い方等さらに詳しく知りたい方は公式サイトをご参照下さい。
とにかくまずは有効な対処方法を紹介します。
この事象では以下の2つのパターンがあると思います。
- デバイスがタイムアウトになりました
- デバイスなし
▼これらは以下のダイアログの赤枠の部分に出てくるポップアップのことを指しています。
▲上は、近くにiPadがないので影文字になっていますが、ちなみに筆者の場合は以下の環境でSide Craが使えなくなりました。
- MacBook Air(2020 M1) :Big Sur(11.1)
- iPad Air(2020) :iPadOS(14)
▼なおSIde Carは「システム環境設定」のここにあります。
「デバイスがタイムアウトになりました」の場合
まずは、いくらやっても「タイムアウト云々」が出てつながらない場合ですが、
- Mac iPadともにApple IDからサインアウトする
- Mac iPadともに再起動する
- Mac iPadともに同じApple IDでサインインする
- Side Carの接続をする
上記一連の作業で解決すると思います。
が、これはiCloud同期と大きく絡んでいることなので、バックアップを取るなどあくまでも自己責任でお願いします。
「デバイスなし」と表示される場合
Sidecarの接続先に「デバイスなし」と表示され接続できない場合があります。筆者の場合はこれでしたが、その場合の解決法は簡単です。
有線でMac iPadの双方を繋いで、Side Carの設定をするだけです。
一旦有線でSide Carが表示できれば復旧します。あとはケーブルを抜いても大丈夫です。
ケーブルについて
その場合の接続ケーブルは、純正ケーブルなどのデーター転送が出来るケーブルを使用して下さい。百均などで売られている充電しか出来ないケーブルは不可だと思います。
ついでに端子の別で言えば、MacがUSB-Cしかなく、iPadはLightning、という組み合わせが一番厄介に思います。USB-C to Lightningというケーブルは、それほど数がなくAmazonなどで売られてはいますが、データー転送不可のものも散見するのでご注意下さい。
あるいはUSB-Cのハブを使って、Type-A to Lightning接続にすれば良いじゃないか、という意見もあると思いますが、ハブを使うとうまくいかない事もありますので、これも同様ご注意下さい。
余談ながら、ケーブル類も早くType-Cに統一して欲しいものだと思います。
まとめ的に
Side Car(macOSから言えばCatalinaから)が登場する前は、Duet Displyなどのアプリで同じような環境が構築出来ましたが、アプリレベルでの動作だっただけに、どうしても無線だと結構遅延があって使えないような速度だったと思います。
そこへいくとSide CarはOSレベルでの対応なので、無線での動作もほとんど遅延がなく素晴らしい使い心地だけに、もっと安定性を増してAppleにも提供してほしいものだと思います。
この記事が皆さんのお役に立てれば嬉しく思います。